売れ筋商品を見つける!市場リサーチのやり方
中国輸入ビジネスを成功させるために最も重要な要素の一つが「売れる商品を見つけること」です。どんなに安く仕入れができても、販売先で需要がなければ意味がありません。特に競争の激しいオンライン市場では、商品力と市場選定力が問われます。本記事では、初心者でもできる売れ筋商品のリサーチ方法を具体的に解説します。
なぜ市場リサーチが重要なのか?
中国には数えきれないほどの商品が存在しており、単に「安いから仕入れる」という考え方では失敗する可能性が高いです。需要のない商品、競合が激しすぎる商品、もしくは利益が取れない商品を仕入れてしまえば、売れ残りや赤字につながります。
売れる商品を見つけるには、日本国内の市場をしっかり分析する必要があります。市場リサーチとは、「今何が売れているか」「なぜ売れているか」「どれくらい売れているか」をデータに基づいて判断する作業です。
ステップ1:プラットフォーム別に売れ筋をチェック
■ Amazon
Amazonでは「売れ筋ランキング」が参考になります。カテゴリーごとに順位が表示されており、売れている商品の傾向が一目で分かります。さらに、商品ページのレビュー数や評価、販売価格なども重要な情報源です。
ポイント:
- レビュー数が多い → 継続的に売れている
- 新着商品でレビューが急増 → トレンド商品
- カート価格とライバル価格に差がある → 価格差を活用可能
■ メルカリ・ラクマ
フリマアプリでは「いいね数」や「SOLD」表示がリサーチのカギになります。検索窓でキーワードを入れ、「販売済み」で絞ると実際の売買履歴が確認できます。
ポイント:
- 写真の撮り方や説明文もチェックして参考に
- 同じ商品でも価格差がある場合は「誰がどう売っているか」が鍵
■ 楽天・Yahoo!ショッピング
公式店舗が多いこれらのサイトでは、ランキングとレビューの両方を参考にします。また、イベント(楽天スーパーセールなど)時の特集ページで取り上げられている商品も注目に値します。
ステップ2:Googleトレンドで時期・関心度を確認
Googleトレンドでは、特定のキーワードに対する検索数の推移を確認できます。季節性の高い商品(例:扇風機、加湿器など)はもちろん、社会現象やブームによる需要増も把握できます。
例:
「ネッククーラー」というキーワードが5月頃から急激に上昇 → 夏前に需要が高まるサイン
Googleトレンドは「いつ売れるか」の判断材料になります。タイミングを合わせることで、競合よりも早く市場に商品を出すことが可能になります。
ステップ3:ライバルセラーを分析する
成功しているセラーの出品リストを観察するのも有効な方法です。Amazonやヤフーで販売者名をクリックすると、他に出品している商品が確認できます。
また、メルカリなどでは「同じユーザーの出品一覧」からヒントを得ることもできます。
注目ポイント:
- 同ジャンルの商品が複数ある → 得意なカテゴリー
- 高評価レビューが多い → 顧客満足度が高い仕組み
- 同じ型番でも差別化された写真・説明 → 付加価値の付け方の参考に
ステップ4:中国サイトでの仕入れ可否を調査
売れそうな商品が見つかったら、次はそれが中国で安く仕入れられるかを確認します。1688.comやタオバオ、アリババでキーワード検索を行い、同じ商品や類似商品があるか、最小ロットはいくらか、送料はいくらかをチェックします。
代行業者を通じて「OEM」や「パッケージ変更」が可能かどうかも確認しておくと、同じ商品でも差別化して販売できる可能性が広がります。
ステップ5:利益計算と需要の見極め
仕入れ価格、送料、関税、販売手数料などを加味して利益が取れるかを必ず計算します。手間がかかるようでも、ここを怠ると「売れても儲からない」状態に陥ってしまいます。
利益シミュレーション例:
- 仕入れ価格(商品+送料):300円
- Amazon販売価格:1,280円
- Amazon手数料:200円
→ 粗利:780円(約60%) → 有望!
この時点で競合との価格差も比較し、同程度の利益が狙えるかをチェックしましょう。
まとめ
売れ筋商品を見つけるためには、単に人気商品を探すのではなく、「なぜ売れているのか」「自分もその市場に参入できるか」「差別化できる余地はあるか」という視点でリサーチすることが重要です。
Amazonやメルカリ、Googleトレンドなど、無料の情報源を活用することで、初心者でも十分に売れる商品を見つけることが可能です。
一つひとつの工程を丁寧に行うことで、リスクを最小限に抑えつつ、安定した売上を生み出す中国輸入ビジネスの第一歩を踏み出せるでしょう。