中国輸入ビジネスを始めると、仕入れ価格以外にも多くのコストが発生することに気づきます。特に「送料」「関税」「代行手数料」は、うまくコントロールしなければ利益を圧迫してしまう要因です。
本記事では、これらのコストをできるだけ抑えながら、効率的に商品を輸入するための実践的な方法を解説します。コストを抑えれば、それだけ利益率も向上しますので、ぜひ参考にしてください。
1. 国際送料を抑えるには?
国際送料は、中国から日本へ商品を運ぶ際の最大のコストの一つです。以下の方法で削減が可能です。
● まとめて発送する
複数のショップから購入する場合は、バラバラに発送せず、代行業者の倉庫で一度まとめてから一括発送する「同梱発送」を活用しましょう。1件ずつ発送するより送料が大幅に安くなります。
● 軽くて小さい商品を選ぶ
輸送費は「重量」または「体積」で決まるため、なるべく小型・軽量の商品を選ぶのが基本です。同じ単価の商品でも、送料コストが軽い方が利益が出やすくなります。
● 航空便より船便を活用する
納期に余裕がある場合は、航空便よりも船便を選ぶことで大幅な送料削減が可能です。通常、航空便の3分の1〜5分の1程度のコストで輸送できます。
2. 関税を抑える工夫
関税は、商品や金額によって税率が異なります。以下のポイントを押さえておくと、無駄な関税を避けることができます。
● 簡易税率の適用を活用する
個人輸入や少量の輸入であれば、「簡易税率」が適用されることがあります。商品区分によっては5%以下に抑えられるケースもあるため、仕入れ数量を分けることで対応できることも。
● 税関の分類に注意
同じ商品でも分類の違いで税率が変わる場合があります。例えば「プラスチック製品」として扱われるか、「おもちゃ」として扱われるかで関税が大きく異なります。必要に応じて通関業者や代行業者に確認しましょう。
● 仕入れ価格の申告に注意
申告価格は、実際の仕入れ値に基づいて正確に行う必要がありますが、送料込み価格ではなく、商品の価格のみをベースにすることで税金の対象額を抑えることが可能です。
3. 代行手数料を抑える工夫
中国輸入では、代行業者に支払う手数料も見逃せないコストです。以下のような点を工夫することで、支出を減らすことができます。
● 手数料率の低い業者を選ぶ
代行業者によって手数料率が異なります。相場は5〜10%程度ですが、取引金額に応じて割引がある業者もあります。初回利用時は数社を比較して選ぶと良いでしょう。
● 不要なオプションを避ける
検品や写真撮影、FBAラベル貼付などは便利なサービスですが、利用すればするほど費用がかさみます。自分で対応できる範囲は極力オプションを外しましょう。
● 利用回数を減らす
何度も小ロットで注文するよりも、仕入れをまとめて注文し、業者の対応回数を減らすことで、手数料総額が抑えられる場合もあります。
4. その他のコスト削減ポイント
● 無料配送キャンペーンを利用
一部の代行業者や物流業者では、特定の条件を満たすと送料無料になるキャンペーンを開催していることがあります。公式サイトやメールマガジンを定期的にチェックしておきましょう。
● 無在庫販売との組み合わせ
在庫リスクを避けながら、売れた分だけ仕入れる「無在庫販売」も送料や在庫保管費用の削減に繋がります。ただし、納期と品質管理には注意が必要です。
まとめ
輸入ビジネスで利益を出すためには、「売上を伸ばす」だけでなく、「コストを抑える」視点も同じくらい重要です。送料・関税・手数料は、商品選定や発送方法、代行業者の使い方次第で大きく変動します。
毎回の仕入れごとにコストを見直し、無駄を排除していくことが、長期的に安定した収益を生み出す秘訣です。ぜひ本記事を参考に、実践的なコスト管理に取り組んでみてください。