中国から商品を輸入した際、「税関で荷物が止められた」というトラブルを経験する輸入初心者は少なくありません。スムーズに通関できると思っていたのに、突然税関からの通知が届くと、焦ってしまうものです。
この記事では、輸入通関で商品が止められる主な理由と、その対処法について解説します。あらかじめ対策を知っておくことで、トラブルのリスクを大幅に減らすことができます。
1. 通関とは何か?
「通関」とは、海外から商品を輸入する際に、税関での検査や書類確認を経て、正式に商品が国内に入る手続きを指します。輸入品すべてが自動的に日本国内へ入れるわけではなく、内容によっては「税関審査」が入ることがあります。
この手続きの中で、税関が「問題あり」と判断すれば、荷物は一時的に保留(保税)され、追加の手続きや説明が求められるのです。
2. 通関で止められるよくある理由
商品の種類に問題がある
薬機法(旧・薬事法)に該当する化粧品、医療機器、サプリメントなどは、輸入に許可や届出が必要です。これらを許可なしに輸入しようとすると、税関で止められる可能性が高くなります。
電気用品安全法(PSEマーク)の未対応商品
モバイルバッテリーや家電製品など、日本国内で販売するためにはPSEマークが必要な商品があります。対応していないと、販売目的での輸入が禁止されるため、通関時に止められることがあります。
食品・動物製品・植物などの規制
食品衛生法や動物検疫、植物防疫などの対象商品も、検査や許可が必要です。乾燥食品、ぬいぐるみの中の羽毛や木材製品など、意外なものも該当する場合があります。
商品名や内容物の記載不備
インボイスや梱包内容に「GIFT」や「SAMPLE」など曖昧な表記があると、詳細確認のため税関でストップされる可能性があります。品目や数量を明確に記載することが大切です。
価格が異常に安い
仕入れ価格が市場価格に比べて極端に安いと、「価格をごまかしているのでは?」と疑われることがあります。この場合、取引証明や決済記録の提出を求められることがあります。
商標権・著作権の侵害商品
ブランド品のコピー商品やキャラクターの無許可使用などは、知的財産権の侵害として通関が許可されません。悪質と判断されれば罰則の対象にもなります。
3. 通関で止められた場合の対処法
税関からの連絡に迅速に対応する
まずは、通関業者や運送会社からの通知をよく読み、必要な書類や対応内容を確認しましょう。指定された期限内に対応しないと、自動的に返品・廃棄される場合もあります。
必要書類を提出する
商品の説明資料、注文書、決済履歴(PayPal、Alipayなど)、商品リンクなどを提出することで、問題ないことを説明します。誠実かつ正確な情報提供が重要です。
輸入目的を明確にする
「個人使用なのか」「販売目的なのか」によって、税関の対応も変わります。販売目的の場合は、必要な認可やラベル表示が求められるため、あらかじめ準備しておくことが理想です。
通関業者・輸入代行業者に相談する
自分だけで対応が難しい場合は、通関に詳しい業者に相談するのも有効です。税関対応の実績がある業者であれば、的確なアドバイスとサポートをしてくれます。
4. トラブルを防ぐための予防策
- 事前に輸入可能かどうかを確認する(法律・規制チェック)
- インボイスや内容品記載を正確に行う
- 知的財産権を侵害しない商品を選ぶ
- 実績のある代行業者・物流業者を利用する
- 価格の適正な証拠(請求書・履歴)を保存しておく
まとめ
通関で荷物が止められると、一時的に焦りますが、正しく対応すれば多くの場合は問題なく通関できます。大切なのは、「なぜ止められたのか」を正確に把握し、迅速・誠実に対応することです。
また、事前に輸入可能かどうかを確認し、税関が疑問に思わないような情報を準備しておくことが、トラブルを未然に防ぐ最大のポイントです。
中国輸入ビジネスを長く続けていくためには、通関知識も武器の一つ。仕入れだけでなく、法律・規制への理解も深めて、安全で安定した取引を目指しましょう。